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防災、防犯に強い家づくりのためのヒント集

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シャッターや雨戸は必要か

シャッターや雨戸のイメージ

明治時代、文明開化により盛んに西洋建築ができ、窓にもガラスが用いられるようになる前までは、日本家屋の窓は紙の障子で明りを取り木製雨戸で雨風をしのぐようになっていましたから、雨戸があるのは当たり前でした。
時代劇などをみていると、にわか雨のさいに慌てて家中の雨戸を閉め始める光景がよくでてきます。
ガラス窓の時代になるとさすがににわか雨ぐらいで雨戸を閉めることはなくなりますが、昭和の中頃にアルミサッシが普及する前のガラス窓は木製でしたから、雨が吹き付けると桟の隙間から雨漏りする程度は当たり前でした。
ですから台風ともなればなおさらのこと、雨戸をしっかりと閉め切って、通り過ぎるのをじっと待っていたものです。そんな雨戸も大きな台風が来るとふき飛ばされたりしましたので、雨戸を閉めてその上から板材などを打ち付けて台風対策をした経験をお持ちの方も多いことでしょう。そんな世代からすると、家づくりの際には「雨戸(あるいは窓シャッター)は絶対に必要」ということになるのは当然だと思います。
しかし、最近のアルミサッシは、雨戸無しでも十分に風雨に耐える窓になりました。今では風の強い高層マンションでさえ窓はアルミサッシだけで充分であり台風時に窓から雨が入ってきたとか、窓が吹き飛ばされたというような話はほとんどきくことはありません。
現在、風雨に対する備えとしては、雨戸やシャッターの必要性は、ほとんど無いといっても良いくらいです。ハウスメーカーで標準的に使われるアルミサッシのほとんどは耐風圧性能はJIS等級でS-3、風圧性能は1,600Paですから風速にすれば51m/sに該当します。シャッター雨戸の耐風圧性はそれ以下のものが主流ですので、この数値だけみても風圧に対してだけからいえば必要性は小さいといえるでしょう。
しかし、台風に対してはもう一つ心配が残っています。
「台風で物が飛んできてガラスが割れたりすることに対してはどうなのか」という心配です。
最近は物が当たっても割れない、或いは、割れてもヒビが入る程度で済む「合わせガラス」がかなり普及してきましたので、そういうものを採用すれば台風時におけるガラス破損についてもかなりの効果が期待できるでしょう。ただ、飛来物が何かにもよりますので完全に安心はできません。以前、台風で飛ばされた瓦が隣家の壁に突き刺さっているのを見たことがありますが、あれくらいになると流石に合わせガラスでは対抗できないでしょう。スチール製のシャッター等で飛来物対策を取るのがやはり安心かと思います。
シャッターや雨戸は台風対策以外にも、防火対策、防犯対策としても有効です。
防火地域や準防火地域内で住宅を建てる場合は、窓サッシの材質やガラスの種類、シャターや雨戸の種類などにいろいろな制限がかかりますので、当然そういう法律に準拠することになりますが、それ以外の地域でももらい火を受けないためには設置する方が望ましいことは言うまでもありません。

もう一つの防犯対策としてですが、これについては少し疑問点もあります。
もちろん、シャッターや雨戸があったほうが良いことは間違いありませんが、警察関係者に言わせるとどうも格段な効果はないようです。昼間に雨戸を閉めきっている家は「今は留守ですよ」と公言しているようなものですし、なにも雨戸のついている窓から入らなくても玄関や勝手口や小窓などから十分に侵入可能なんだということです。実際、最近の泥棒は雨戸を閉めている夜間よりも、雨戸を開けている日中に犯行に及ぶことの方がはるかに件数が多いということです。

さて、最後にシャッターや雨戸をつける場所について考えてみます。
すべての窓につけるといっても市販の製品は対応できる窓のサイズや種類は限定されます。例えばトイレの窓のような小さなサイズの窓や外開きの窓などには取り付け出来ません。
ですからある程度以上の大きさの引き違い窓という事になりますし、目的別にも取り付け場所を考える必要があります。
台風対策の場合、(本州では)強風は台風が向かってくる時の進路の右側が一番強くなりますのでほとんどの場合は東から南の窓を中心に考える事になります。つまり、北側に設けられやすいトイレや洗面所の窓は設置しなくてもあまり影響を受けないことにもなります。それに対して南や東側に設置される窓は日当たり重視で大きな窓を設けることが多いので、被害を受けやすい方角であり、被害を受けやすい面積になりますので、シャッターや雨戸の設置が大変有効なことがわかります。 防火対策の場合は、やはり隣家との距離や位置関係で延焼を受けやすい位置を対象とする必要があります。道路側などはあまり延焼の心配はないはずです。 防犯対策として考える場合も人通りのある目立ちやすい道路側よりも裏手の窓のほうが危険なことは当然ですね。

台風対策としてのシャッター雨戸

特に台風対策用の製品を紹介しています。台風対策には強風に対抗する性能つまり耐風圧性と飛来物に対する耐貫通性が求められます。どちらをより重視するかによって選び方も変わるかと思いますが、耐貫通性に関しだけ言えばアルミ製よりもスチール製が優れています。

マドモア耐風ガード

高い耐風圧性能を持つ窓シャッター「マドモア耐風ガード」は風速88m/sで建物の風下側に発生する風圧力(負圧)2400Paに耐えることができます。

販売ページ等は下記参照

耐風シャッターGR

ボックスもスラット(羽根)も耐風仕様の住宅用シャッターです。耐風圧性能は1200paですから風速に換算すると44m/sに耐える事になります。

販売ページ等は下記参照

   

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